Q:X線の漏洩はどのくらいありますか?
A:1μSv/h(0.001mSv/h)以下です。
例として、同じ人がAD4991シリーズの直近で1日8時間、週5日作業したとすると、0.52mSv/3ヵ月または2.08mSv/年になります。
電離放射線障害防止規則第4条、第6条により被ばく限度が定められておりますので、実際の作業者の被ばくが問題無いかどうかは条文をご確認ください。
Q:検査しきい値は自動で設定できますか?
A:設定できます。
正常な被検査体を1~10回(回数は任意に設定できます)通すだけで検査しきい値を自動で設定するオートセット機能があります。
オートセット後に手動で検査しきい値を変更することもできます。
被検査物によっては、オートセットで自動設定された検査しきい値のままだと誤検出が多かったり、目的の異物を検出できなかったりする場合があります。その場合は、手動で検査しきい値を微調整することが可能です。
Q:最適な検査しきい値の設定方法は?
A:オートセットだけで設定せず、「誤検出」がなく「検出漏れ」が発生しない設定を確認しながら微調整いただくことで最適な検査しきい値が設定できます。
最適な検査しきい値とは、正常な被検査物をNGと判定してしまう「誤検出」と、異物が混入している被検査物をOKと判定してしまう「検出漏れ」のどちらも発生しない設定値のことです。
検査しきい値と誤検出と検出漏れは、図のような傾向があります。
・検査しきい値が小さすぎると誤検出が発生しやすくなります。
・検査しきい値が大きすぎると検出漏れが発生しやすくなります。
そのため、誤検出と検出漏れの両方が発生しないことを確認しながら検査しきい値を微調整することで、最適な検査しきい値(赤矢印の範囲内)に設定できます。
ただし、被検査物の形状や密度、検出目標とする異物の形状や密度や位置によっては、誤検出と検出漏れのどちらも発生しない検査しきい値が存在しない場合もあります。その場合は検査性能の限界と判断します。
Q:遮蔽カーテンの材質は何ですか?
A:タングステンシートです。
タングステン粉末を熱可塑性エラストマーに充填したシートの表面に樹脂をラミネートしたものを使用しています。鉛シートよりも、環境性、無害性に優れています。ただし、未包装状態の食品を検査する場合、遮蔽カーテンが直接食材に触れるものは、カーテンレスユニットをご使用ください。
Q:金属以外の異物は検出できますか?
A:検出できます。
ただし、被検査物より密度が低い異物の検出は困難です。また、被検査物の形状や異物の形状によっては検出できないこともあります。
具体的に検査したい異物サンプルがございましたら、サンプルテストをご依頼の際にその旨をご連絡ください。
Q:髪の毛や虫は検出できますか?
A:検出は難しいです。
その他にも水に浮くような密度が低いものは検出は困難です。
Q:食肉中の硬骨、軟骨の検出は可能でしょうか?
A:条件により可能な場合があります。サンプル品で性能テストをさせてください。
硬骨は条件によって比較的容易に検出できることがあります。軟骨は検出が困難ですが新たに開発している技術で検査ができる可能性がございます。
具体的に検査したい商品がございましたら、サンプルテストをご依頼ください。
Q:アルミ箔・アルミ蒸着フィルム包装や、缶詰の中の異物検出はできますか?
A:検出できます。
ただし、被検査物より密度が低い異物の検出は困難です。また、被検査物の形状や異物の形状によっては検出できないことがあります。
Q:脱酸素剤入りの被検査物での異物検査はできますか?
A:条件によって検出できます。
ただし、異物の密度によっては脱酸素剤部分の異物検出は困難になります。
サンプルテストによる性能評価を推奨しています。
Q:X線検査機を安全に使用するための講習会はありますか?
A:あります。
労働安全衛生法 第19条の2では、
「事業者は事業場における安全衛生の水準の向上を図るため、安全管理者、安全衛生推進者、衛生推進者その他労働災害の防止のための業務に従事する者に対し、これらのものが従事する業務に関する能力の向上を図るための教育、講習等を行い、またはこれらを受ける機会を与えるように努めなければならない。」
としており、これを受けて一般社団法人 日本検査機器工業会(ホームページURL: http://jima.jp)が「エックス線機器取扱者のための安全講習会」を定期的に開催しています。
この講習会は電離放射線障害防止規則第52条の5第1項の透過写真撮影業務特別教育規定で少なくとも4.5時間の教育が必要としているものとは異なります。
ご不明なことがありましたら所轄の労働基準監督署にご確認ください。
Q:X線検査機用の試験片の用意はありますか?
A:あります。
一般社団法人 日本検査機器工業会(ホームページURL: http://jima.jp)の標準試験片を弊社にて販売しております。
試験片については日本検査機器工業会のホームページにてご確認ください。
Q:電源アース接続は必要ですか?
A:必要です。
必ずアース接続(D種接地、設置抵抗100Ω以下)をして使用してください。
アース接続をせずに使用すると、感電、発火、誤作動などの事故が発生する恐れがあります。
これからX線検査機をお使いになるかたは
ぜひ、お読みください。
X線検査機 ハンドブック お申込みフォーム
すべてのX線検査機を検討されているユーザー様へ向けた内容です。
X線検査機とは?
一般にX線検査は、空港での手荷物検査や病院でのレントゲン撮影、材料内部を調べる非破壊検査などの用途で使われています。
検査に利用するX線の特徴
X線検査機は蛍光作用と透過作用を利用し、X線透過量を2次元画像化、異物混入の有無や被検査物の形状の良否などを検査します。
X線検査機の仕組み
装置内に搬送された被検査物にX線が照射され、X線画像が撮像されます。画像を解析し、各検査項目に対し良否判定します。
主な検査~異物検査編~
AD4991シリーズには、5種類の異物検査方法があります。検出したい異物の特徴に合わせて使用いただけます。
主な検査~形状検査編~
AD4991シリーズには、5種類の形状検査方法があります。検出したい異物の特徴に合わせて使用いただけます。
主な検査~員数検査編~
AD4991シリーズでは、被検査物の数量が設定値より過不足がないか検査することができます。
主な検査~重量推定編~
AD4991シリーズでは、X線画像の明るさから被検査物の重量を推定して、重量が設定値より過不足がないか検査することができます。
誤検出対策:マスク機能
AD4991シリーズには、異物検査での誤検出を予防するために指定したエリアを検査対象から除外するマスク機能があります。
AD4991シリーズの構成
A&DのX線検査機の構造を説明しています。被検査物によって、そのまま搬送できない場合のオプションも紹介いたします。
導入に必要な申請
X線検査機の導入には、所轄の労働基準監督署への届け出が必要です。その他、運用する際の定期点検などを説明いたします。
よくあるご質問
A&DのX線検査機の特徴やモデル選定方法、メンテナンスについて、はじめてご利用される方からいただくご質問をまとめました。
X線検査機ウェビナー動画
A&Dではウェビナー動画を公開中です。X線検査機による安心される検査の実現 ~5つの事例からアプリケーションをご紹介~
株式会社エー・アンド・デイ
Discover Precision
より正しく、より精密な計測を追求し、現状にとどまることなく
新たな技術・事業の創造に向けて前進することにより、
エー・アンド・デイグループは「本物」を追求し
お客様による価値の創造を支援してまいります。