X線検査のしくみ
Step.1 :X線画像の撮影
① 被検査物が装置の開口部を通って、装置内に搬入されます。
② 装置内で被検査物にX線が照射されたときのX線画像が撮影されます。
③ X線画像に対して、設定されたマスク処理、検査、判定を行います。
④ 被検査物が①と逆側の装置の開口部を通って、装置外に搬出されます。
X線検査機 検査のしくみ
Step.2 :撮影されたX線画像の解析
① 被検査物がX線照射口とラインセンサの間を通過したとき、X線が被検査物を透過してラインセンサに到達します。X線は被検査物を透過すると弱まり、被検査物が無いときに比べるとX線画像は暗く撮影されます。
② 被検査物の密度より高い密度の異物が混入したとき、異物が混入していないときに比べてX線画像は暗く撮影されます。また、異物が被検査物に付着しているときも、異物が付着していないときに比べてX線画像は暗く撮影されます。
③ このようにして撮影されたX線画像に対して、異物検査や形状検査などの検査項目ごとに良否を判定します。
X線検査機で検査できる範囲
AD4991シリーズのようなX線検査機は、
・食品・飲料・製菓
・農産物・畜産物・水産物
・医薬品
・衣料品
・玩具
・樹脂成形品などの工業製品
などの生産ラインの異物検査や形状検査に使われています。
金属異物に関しては金属検出機が使用されることが多いですが、X線検査機は金属検出機では困難な非金属異物の検出やアルミ包材中の異物検出なども行えます。
このことからX線検査機が万能ととらえられがちですが、X線検査機と金属検出機では原理が異なるため、それぞれの原理を正しく理解して検査したい内容に合った機器を選択、または組み合わせで使用する必要があります。
これからX線検査機をお使いになるかたは
ぜひ、お読みください。
X線検査機 ハンドブック お申込みフォーム
すべてのX線検査機を検討されているユーザー様へ向けた内容です。
X線検査機とは?
一般にX線検査は、空港での手荷物検査や病院でのレントゲン撮影、材料内部を調べる非破壊検査などの用途で使われています。
検査に利用するX線の特徴
X線検査機は蛍光作用と透過作用を利用し、X線透過量を2次元画像化、異物混入の有無や被検査物の形状の良否などを検査します。
X線検査機の仕組み
装置内に搬送された被検査物にX線が照射され、X線画像が撮像されます。画像を解析し、各検査項目に対し良否判定します。
主な検査~異物検査編~
AD4991シリーズには、5種類の異物検査方法があります。検出したい異物の特徴に合わせて使用いただけます。
主な検査~形状検査編~
AD4991シリーズには、5種類の形状検査方法があります。検出したい異物の特徴に合わせて使用いただけます。
主な検査~員数検査編~
AD4991シリーズでは、被検査物の数量が設定値より過不足がないか検査することができます。
主な検査~重量推定編~
AD4991シリーズでは、X線画像の明るさから被検査物の重量を推定して、重量が設定値より過不足がないか検査することができます。
誤検出対策:マスク機能
AD4991シリーズには、異物検査での誤検出を予防するために指定したエリアを検査対象から除外するマスク機能があります。
AD4991シリーズの構成
A&DのX線検査機の構造を説明しています。被検査物によって、そのまま搬送できない場合のオプションも紹介いたします。
導入に必要な申請
X線検査機の導入には、所轄の労働基準監督署への届け出が必要です。その他、運用する際の定期点検などを説明いたします。
よくあるご質問
A&DのX線検査機の特徴やモデル選定方法、メンテナンスについて、はじめてご利用される方からいただくご質問をまとめました。
X線検査機ウェビナー動画
A&Dではウェビナー動画を公開中です。X線検査機による安心される検査の実現 ~5つの事例からアプリケーションをご紹介~
株式会社エー・アンド・デイ
Discover Precision
より正しく、より精密な計測を追求し、現状にとどまることなく
新たな技術・事業の創造に向けて前進することにより、
エー・アンド・デイグループは「本物」を追求し
お客様による価値の創造を支援してまいります。