AD-4991シリーズは、食品業界をはじめとした業界のユーザー様に広く使用されているX線検査機となります。
X線の発生原理は、高真空にしたガラス管に封入された陰極フィラメントと陽極ターゲットの間に、およそ20kV～数百kVの高電圧（AD4991シリーズでは管電圧といいます）をかけることで、陰極フィラメントから出た熱電子が加速して陽極ターゲットに衝突することでX線が発生します。
図1のような構成のものをX線管と呼びます。X線の発生効率は非常に低く、エネルギーの0.5～数％がX線として放射され、それ以外は熱エネルギーに変わります。
X線管から放射されるX線は図 2のような波長とX線の強さの分布を示します。X線管は1つの波長のみのX線を放射することはなく、様々な波長のX線を同時に放射します。管電圧が高くなるほど、全体的なX線の強さが増し、短い波長まで放射されるようになります。
一般にX線検査は、空港での手荷物検査や病院でのレントゲン撮影、材料内部を調べる非破壊検査などの用途で使われています。
X線検査機は蛍光作用と透過作用を利用し、X線透過量を2次元画像化、異物混入の有無や被検査物の形状の良否などを検査します。
装置内に搬送された被検査物にX線が照射され、X線画像が撮像されます。画像を解析し、各検査項目に対し良否判定します。
AD4991シリーズには、5種類の異物検査方法があります。検出したい異物の特徴に合わせて使用いただけます。
AD4991シリーズには、5種類の形状検査方法があります。検出したい異物の特徴に合わせて使用いただけます。
AD4991シリーズでは、被検査物の数量が設定値より過不足がないか検査することができます。
AD4991シリーズでは、X線画像の明るさから被検査物の重量を推定して、重量が設定値より過不足がないか検査することができます。
AD4991シリーズには、異物検査での誤検出を予防するために指定したエリアを検査対象から除外するマスク機能があります。
A&DのX線検査機の構造を説明しています。被検査物によって、そのまま搬送できない場合のオプションも紹介いたします。
X線検査機の導入には、所轄の労働基準監督署への届け出が必要です。その他、運用する際の定期点検などを説明いたします。
A&DのX線検査機の特徴やモデル選定方法、メンテナンスについて、はじめてご利用される方からいただくご質問をまとめました。
A&Dではウェビナー動画を公開中です。X線検査機による安心される検査の実現 ～5つの事例からアプリケーションをご紹介～
より正しく、より精密な計測を追求し、現状にとどまることなく
新たな技術・事業の創造に向けて前進することにより、
エー・アンド・デイグループは「本物」を追求し
お客様による価値の創造を支援してまいります。
